心の中をあけまして!

言いたくなったことをいう場所です

【雑記】秋の味

秋ですね、とあちこちで言い始めているが、どう考えても秋ではない。でも夏 Lv.3が夏 Lv.1くらいにはなった。

あと日が落ちるのが早くなったね。19時でもう暗い、もう暗い、ダークライ!イエイ!(最近流行っている「漢字でGO!」のボスってダークライに形似てるよね)

秋といえば食欲の秋。芋・栗・南瓜のお菓子が「季節限定」の名前とともにコンビニやスーパーに並び始める。今年は特にサツマイモ(安納芋)のお菓子が強いね。みんなピノ食べてる。

私が好きなお菓子は、スイートポテト・モンブランかぼちゃプリンなので、見事に芋・栗・南瓜なのだ。万歳、秋。アンジェラ・アキ

 

ここで第一の物申す。

「スイートポテトって名前、何なの???」

サツマイモの英訳でしかない。バターや生クリームや卵黄で再構築されたお菓子。どう考えても「サツマイモ」ではない。

イチゴのお菓子で「ストロベリー」とか、カボチャのお菓子で「パンプキン」とかだったら、意味不明だと思わんか? でもこいつの名は「スイートポテト」なのだ。

スイートポテトは日本生まれのお菓子だから、外国にはこれに当たる概念が存在していない。だから英語で説明するときは「Sweet potato cake」と言うらしい。ケーキではなくない?と思うけど、まあSweet potato単体よりはずっといい。

I like sweet potato(お菓子だと思っている)

Oh...you like sweet potato...(芋そのものだと思っている)

こんなディスコミュニケーションも発生しなくて済む。スイートポテトってなんなんだろう……と思いながら、毎年スイートポテトを食べている。

……おいしいよね、スイートポテト。

とはいえスイートポテトがデカい顔をしているせいで、他のサツマイモ製品が迷惑を被っている。「サツマイモ味」だとなんだか無骨なので、英語を使ってカッコ良く言おうとすると「スイートポテト味」となってしまい、なかなか締まらないのだ。だからみんな品種名ばっかり言っている。「紅はるか」「安納芋」「シルクスイート」。いや、シルクスイートはあんまり聞かんな。

最近になって安納芋みたいな粘度の高いサツマイモは「蜜芋」と呼ばれていて、これはなんだか微笑ましい。ピノなんて「蜜芋ブリュレ味~安納芋~」である(「~プロヴァンスの風を添えて~」みたいな波線で「~安納芋~」と書いてあるのが少し面白い)。

 

ところでサツマイモを漢字で書くと薩摩芋で、その名の通り「薩摩(鹿児島)の芋」である。鹿児島や沖縄では「唐芋(カライモ)」とか言うらしい。伝来した地域の名前が付くやつね。琉球芋という言い方もあるらしく、リュウキュウイモで調べると「サツマイモ、ジャガイモのこと」と出てくる。どっちやねん。

ちなみに四国南部でリュウキュウといえば、ハスイモのことらしい。イモ、ややこしすぎ。思えばジャガイモも「ジャガタライモ(ジャカルタから来たイモ)」だったね。イモのアイデンティティそれでええんか。

ただよく考えると、カボチャなんて「カンボジア」なので、そのまんま国名よりは「イモ」って付いてるだけ幸せなのかなあ……。

(そういえば、ぜんぜん関係ないけど、tomatoとpotatoは母音が同じなので、トメィトゥとポティトゥだと思っていたら、知り合いのイギリス人にtomatoはトマァトゥだろと鼻で笑われたことがある。potatoはポタァトゥなのかと訊いたら、それはポティトゥらしい。知らんがな。)

(ぜんぜん関係ないついでにもう一つ。学生時代にロシアに留学していた時の話。ロシア語で「サツマイモ好きなんだよねえ(Я люблю сладкий картофель)」と言ったら「は?」と言われて、画像検索して見せたら「こんなん知らん」と言われたことがあった。和露辞典を引いたら確かにсладкий картофельとかбататと書いてあったけど、ロシアではあまり一般的な食べ物ではなかったのだった。確かにロシアの食べ物にめちゃめちゃ乗ってるハーブукроп(ウクロープ)は、辞書には「イノンド、ディル」と出てくる。ちなみに日本語だと「ヒメウイキョウ」かなあ。まあ日本語で言われても知らんがなという反応ですわね。)

 

関係ない話もだいぶ長くなっちゃった(てへ)。

「関係ないけど」と言うと、今までの無駄話は何か本題に関係あったんですか!?という感じになるけど、最初からむちゃくちゃな話をしているので、()で括って「ぜんぜん関係ないけど」とか言ってるの、冷静に考えると意味分かんないすね。てか、これもぜんぜんサツマイモ・栗に関係ないな。

 

じゃあ第二の物申す!(唐突)

栗味のお菓子を「マロン味」って言うけど、なんでお前はフランス語由来なん?

栗は英語でchestnuts(チェストナッツ)なので、確かにチェストナッツ味だと洒落臭いのだが、マロンってなんだよ。モンブランもフランス語だから、たぶんフランス菓子の世界でよく使われていて、この響きカッコ良くね?と一般化したんだろうなとは思う。

フランス語由来だとあれね、フランボワーズ味(ラズベリー)とか、なんちゃらフロマージュ(チーズ)とかね。セブンイレブンにある「3種チーズの濃厚フロマージュ」、チーズのチーズって言ってるけど大丈夫???と秘かに思っている。

ヘーゼルナッツとかカシューナッツみたいに「チェストナッツ」と英語風を吹かす栗のお菓子はないんかなあ。

 

特にオチもなく、今回もサツマイモと栗の思ったことをただ書いたの巻。このブログはこういう感じでやっていきます。